M1 MacのRubyをバージョンアップする

作業前の状態の確認

macのターミナルで使うrubyですが、デフォルトで入っているバージョンではない新しいバージョンを使えるようにしたいと思います。
まず現在のrubyと、そのバージョンについて確認します。

% which ruby
/usr/bin/ruby
% ruby -v
ruby 2.6.8p205 (2021-07-07 revision 67951) [universal.arm64e-darwin21]

brewのインストール

以前の記事に説明した方法で、brewをインストールしておきます。
brewのパッケージ情報を最新版に更新します。

% brew update

rbenv, ruby-build のインストール

brewでrbenv, ruby-buildの2つをインストールします。

% brew install rbenv ruby-build
% rbenv -v
rbenv 1.2.0

rbenvで設定

rbenvでインストールできるバージョンの確認します。

% rbenv install --list
2.6.10
2.7.6
3.0.4
3.1.2
jruby-9.3.6.0
mruby-3.1.0
picoruby-3.0.0
rbx-5.0
truffleruby-22.2.0
truffleruby+graalvm-22.2.0

記事執筆時の最新のStableバージョンである3.1.2をインストールします。

% rbenv install 3.1.2

rbenvの設定を有効にするために、初期設定を行います。
次のコマンドrbenv initで手順が表示されるのでそのとおりにします。

% rbenv init
# Load rbenv automatically by appending
# the following to ~/.zshrc:

eval "$(rbenv init - zsh)"

上記の場合、zshが標準シェルとして設定されているので、~/.zshrceval "$(rbenv init - zsh)"を追記します。

.zshrcを再読込します。ターミナルを開き直すか、次のコマンドをタイプします。

% source ~/.zshrc

rubyの場所と現在のバージョンを再確認します。

% which ruby
/Users/__USER_NAME__/.rbenv/shims/ruby
% ruby -v
ruby 2.6.8p205 (2021-07-07 revision 67951) [universal.arm64e-darwin21]

現在、rbenvで準備されているバージョンを表示します。

% rbenv versions
* system
  3.1.2

3.1.2に切り替えます。

% rbenv global 3.1.2
% ruby -v           
ruby 3.1.2p20 (2022-04-12 revision 4491bb740a) [arm64-darwin21]

特定のディレクトリでは常に固定のバージョンを使いたい場合、rbenv localコマンドを使い、.ruby_versionファイルを生成します。

% rbenv local system
% ruby -v           
ruby 2.6.8p205 (2021-07-07 revision 67951) [universal.arm64e-darwin21]
% ls -al
total 8
drwxr-xr-x  3 userAAA  staff   96  8  7 16:21 .
drwxr-xr-x  9 userAAA  staff  288  8  7 16:20 ..
-rw-r--r--  1 userAAA  staff    7  8  7 16:23 .ruby-version
% cat .ruby-version 
system
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